お友達に誘っていただいて、ドキュメンタリー映画
RACE TO NOWHEREの試写会に行きました。
映画の概要は、今日のアメリカの高校生が”レベルの高い大学に入学し
社会で成功する”という親からの期待に応えるために、
多くの生徒がAPクラスを取っており、その宿題やテスト勉強に追われ、
さらに大学願書に記載するための課外活動やコミュニテイ活動で
睡眠時間も充分に取れず、ストレスから体調を崩してしまったり、
良い大学に入学する事が目的のため、大学に入ったとたん燃え尽き症候群になってしまった、
テストで良い点数を取るためにカンニングが常時行われている、
テストで良い点を取る事ばかりに注力するため、
問題解決能力、批判的思考ができない生徒が増えつつある等、
ここ数年でアメリカの教育事情で顕著に目立つこれらの問題点を、
生の生徒達や専門家の意見を交えながら描写していました。
こちらの教育制度事体まだきちんと理解していなかったので
それも含めてとても勉強になったと同時に、
日本でも大学や高校受験合格が最終目的となっている
詰め込み教育という問題があるけれど、
ある意味オーバーラップしている問題がこちらでも起こっているという事に驚きました。
もちろん、地域や学校にもよるのだろうけれど、
こちらの教育はより個々の特技や実社会で役に立つ
問題解決能力や批判的思考に力を入れていると思っていたので。
映画を見て、これは保護者、学校、生徒間の問題だけではなく、
国や州の政策とも大きく関係している根深い問題なんだという事もわかりました。
ドキュメンタリーで制作者の主観も多いとは思うし、
まだまだ我が子達はこの問題に直面するには時間があるけれど、
とてもいろいろ考えさせられる映画でした。